本好きのためのウォーキング入門 (平凡社新書)

「本好き」となっているが、歴史好き、芸術好き、名作や古典好きなど、文科系を含めているという。百名山目指してひたすら歩く「体育会系」ウォーキングとは異なり、歴史や芸術作品の舞台をたずね歩く「文科系」ウォーキングを、３５コース紹介した本。１章名木のルーツを探る（１から５）２章名作の場面を追う（６から１７）３章古典の核心に迫る（１８から２３）４章歴史の舞台を踏む（２４から２７）５章古道の今昔を知る（２８から３１）６章芸術の真髄の触れる（３２から３５）たとえば、２章１２「三鷹、玉川上水の散歩道」では、太宰治の生活や事件、作品と関連する場所や石碑など、地図や写真を載せて、実際に散策しているように解説している。各項目には、解説を補充した「コラム・ズームアップ」がある。「文科系」ウォーキングをやってみようという方には、この本にあるコースが参考になると思う。